Y) CA(SU)ALの基本はおまえが考えたわけだけど、これってどのへんから発想し始めたわけ?

K) もともとは、PS2のローンチの頃。PS2広告って、製品のこと何も説明してないんだよね。DVDが観られるとか、性能がどうとか、何も言ってない。発売日を言っただけ。

Y) 確かにそうだったな。

K) 当時社長だった久夛良木さんがパブリシティで話しまくって、広告やる前に、PS2が何かってことはみんなわかってた。そうなると、広告はその追認だけでいいんだよね。ものすごく効率がいい。

Y) パブでCuriousが生まれたら、広告は自分事化、Applyをすればいいってわけだな。

K) しばらくして、アル・ライズの「ブランドは広告で作れない」って本を読んで感銘を受けたわけ。まずPRありきってところが、まさにそうだなと。

Y) それはおれも読んだけど、著者は広告に恨みでもあるのかと思ったな。

K) たとえばワザップキャンペーンでバドワイザーが初めて売り上げを落とした、とかいう話ね。広告賞獲っても売り上げ落とすようじゃダメだろと。

Y) けっこう広告に対して辛辣だったな。まあ偏りはあるが、言ってることは正しい。

K) そういうわけで、CA(SU)AL的なことを前からやりたかったんだけど、PR会社っていわゆるパブ屋みたいなところばっかりだったじゃない?

Y) 今でもそうだよ。これだけ記事たくさん載りました、という商売な。

K) でも時代も進んで、マス、マスって感じでもなくなってきたじゃない。

Y) マス、マスって、・・・なあなあ、

S) 米さん、いやだー!

Y) うわ、びっくりした。

K) 秀麗、こういう時はすぐ反応するなあ。まあそれで、PR業界もブルーカレントの本田さんみたいな人が出てきて、今なら具体的にカタチにできそうだって思ったわけ。

Y) タイミング的には今がベストだと思う。共感してくれるクライアントとか、エージェンシーを増やさないとな。あっ、わかった。

K) 何がわかった?

Y) 本書かないか。

K) 本?

Y) CA(SU)ALの本。

K) 書いてもいいけど・・・大変だと思うよ。時間もかかるだろうし。だいじょうぶ?

Y) おれは装丁やるから。すんごい装丁デザインするから。

K) いや中身は?

Y) おれは装丁やるから。

K) いや中身はおれが書くの?

Y) いやおまえは装丁しなくていいから。装丁はおれやるから。うん、決まり。